となりびとへ 加工食品の新しい表示について
代表取締役 江端 貴
今年の4月より新たな表示義務が始まります。それは輸入加工品を除く、すべての加工食品の一括表示内の「原材料」に書かれている原材料の最も重量割合が高いものに『原料原産地』を表記しなくてはなりません。例えば、うるち米(愛知県産)、大豆(国産)、鶏卵(愛知県産)などです。今までも生鮮食品には表示義務がありましたが、加工食品にはありませんでした。注意点としては、原材料の中で最も重量割合が高い物のみ!表示義務となっていますので、2番目3番目は記載しなくて良いので書かれません。また、対象となる原材料が加工食品であった場合は『製造地表示』となります。1番に記載されているのが「小麦粉」の場合は『小麦粉(国内製造)』や『小麦粉(アメリカ製造)』と記載され、本来知りたい「小麦」の産地は不明となります。アメリカ産小麦を日本で製粉し「小麦粉」にした場合『小麦粉(国内製造)』となり、中国産小麦をアメリカで製粉した場合『小麦粉(アメリカ製造)』となります。同等に、いくら愛知県産や北海道産の小麦を使用しても国内で製粉していれば『小麦粉(国内製造)』となり、小麦の産地は見えてきません。そこで、愛農では極力次の記載をして行こうと思っています。まずは、愛農オリジナル商品を中心にですが『小麦粉(小麦(愛知県産))』と表記していきます。自社だけでなくメーカーさんとも色々情報交換し一緒に取組んでいきたいと思います。その他、大きな企業さんは、多くの国内産地と多くの国外の原料を使用している場合が多く、記載が難しくなり『輸入又は、国産』等となってしまうそうです。益々分かりづらくなってしまいますが、また勉強会などでお伝えしたいと思います。とにかく、少しは加工食品の原料原産地が分かるようになる事は良い事だと思いますので、頑張って取り組んでいきたいと思いますが、その表示の意味を皆さんにも理解して頂きたいと思います。           

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